扉との競争

『扉はどんどん閉まっていくんだ。その扉が閉まり切る前に向こう側へ行かなければならない』


ドミニカのウインターリーグに行った際にとある選手が言っていた言葉です。ここで言う“向こう側”とはメジャーリーグを指します。ドラフトされた時点から(もしかしたらそのもっと前から)扉は閉まっていくのです。

扉は待ってはくれない
ゆっくりにもなってはくれない
一定の速さで閉まり続けている
問題は自分が速く進むか否か
足踏みしている暇はない
足を止めている間にも扉は閉まり続けている
足を前に進めない限りは扉の向こうへはいけない
時間はない
やるべきことはなにか
それを実行できるか

これは同選手は言っていなかったことですが、厳密に言えばその扉へ向かうのは一人ではありません。通勤ラッシュ時の都心の電車のドアのように皆がその扉を目指します。その状況を想像できるかできないかで日々の取り組みは変わります。アスリートというのは常々大変な職業だとつくづく思います。

とは言え、アスリートに言えることは一般職にも言えるはずです。一つのprofessionを全うするprofessionalならば。
今回も自戒の念をこめて。



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